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ストレスの多い毎日にチョットだけ疲れたあなたの心をケアします
広島市南区クリニックモール宇品内 精神科・心療内科｢宇品メンタルクリニック｣
高齢化社会と言われてすでに久しいですが、我が国における65歳以上の高齢者は全人口の20％を超え、それに伴い認知症も増加してきています。現在は65歳以上の高齢者の3～8％が認知症と報告されていますが、今後は10％程度まで上昇するとも言われています。認知症は脳の神経細胞が様々な理由で少しずつ減少していく病気です。脳が徐々に萎縮していくアルツハイマー型認知症、脳の動脈硬化や脳梗塞による血管性認知症、幻覚やパーキンソン病の症状が特徴的なレビー小体型認知症などが代表的です。
█ 症状
認知症に必ず見られる症状（中核症状）としては次の3つが挙げられます。
- ⑴ 物忘れ
- ⑵ 判断力の低下
- ⑶ 時間や場所を間違える
上記の中核症状の他に、下記のような周辺の症状が出現することがあります。
- ⑴ 幻覚 ･･･ 実際にないものが見えたり聞こえたりする
- ⑵ 妄想 ･･･ 財布を盗まれたと思い込むなど、事実ではないことを信じてしまう
- ⑶ 昼夜逆転 ･･･ 昼間寝てしまい、夜眠れない
- ⑷ 興奮 ･･･ 声を荒げたり、介護に抵抗する
- ⑸ 徘徊 ･･･ 無目的に歩き回る
█ 治療法
認知症は物忘れで気づくことが多く、徐々に日常生活に支障を来すようになります。物忘れが気になったら、その度合いを検査して、本当に認知症なのか、あるいは年齢相応のもの（良性の物忘れ）なのか調べることが大切です。早期に治療を開始すれば、認知症の進行を抑制できる可能性があります。そのための薬が開発されています。 また認知症には適切な介護も重要です。介護保険などを利用して、患者さんを取り巻く環境を整える支援をいたします。上に挙げた認知症の周辺症状はしばしば適切な介護を妨げてしまう原因となります。周辺症状に対する薬の治療はぜひ精神科専門医にご相談ください。 近年、振り込み詐欺など高齢者をターゲットにした犯罪が社会問題となっています。特に認知症患者はそのような犯罪の被害を受けやすい傾向にあります。認知症の方の財産や権利を守るため、成年後見という制度があります。当院でもその制度を利用するための成年後見鑑定を行っております。詳しくは担当医にご相談ください。
